料理酒を未成年が買えるのはどうして?
お酒を摂取するとすぐに顔が赤くなる種族のクワントです。
本日も、気になってはいたけど調べるまでには至っていなかった
なんてことない話題を取り扱います。
きっとこれは身近に感じる人が多いハズ。
料理酒はアルコール分を含み、しかも体内摂取を前提とした食品類なのに
どうして未成年でも購入できるんでしょうかっ!?
料理酒と飲用酒の違い
料理酒には、飲用できないように不可飲処置として
塩(または酢)を添加している。
食品規格の料理酒には、約2%前後の塩分が含まれる。
ちなみに海水の塩分濃度は約3%。
(宝酒造「料理清酒 よくあるご質問」より引用、抜粋)
不可飲処置により酒税法上の酒類に該当しなくなり、
酒税の課税対象から外れるので安価となるとともに、
酒類販売免許を持たない商店などでの販売も可能になる。
(Wikipedia「料理酒」より引用)
料理酒の役割
- 肉や魚の生臭みを消す
- 素材をやわらかくする
- 風味、香りをよくする
- コク・うまみを加える
- 保存性を向上する
- おいしさを閉じ込める
「日本酒(清酒)」の場合、飲用を目的に、雑味・酸味を取り除いている。
飲用の清酒で抑えた雑味には、調理に有効なうまみ成分も
含まれているため、料理酒のほうがうまみやコクが強い場合もある。
料理酒を入れる最適なタイミング
下準備、一番最初に入れる。
「生臭みを消す」「味の染み込みをよくする」といった
アルコールによる調理効果を発揮させるため。
加熱により、アルコールとともに臭みを飛ばす。
料理酒と日本酒を相互代用できるのか
- 料理酒を日本酒として代用 ⇒できる、が、海水並みにしょっぱい
- 日本酒を料理酒として代用 ⇒問題なし、割高、うまみが弱いかも
…料理酒を用いる目的は、日本酒の代用でも達成できる。
ただし、日本酒(清酒)には酒税が適用されるため価格が上がること、
また、料理に適したうまみ成分を「雑味」として取り除く清酒の製法を
鑑みると、調理の際には素直に料理酒を使用するのがベター。
■ ■ ■
結論としては、「海水並みにしょっぱくてとても飲めたもんじゃないから
これは飲料ではない、調味料だ」という酒税法の基準を満たしているので
未成年でも調味料として購入できる、というわけですね。
ただ、ところによっては、料理酒であっても店舗側から身分証の提示を
求められた、というケースも無きにしもあらずの模様です。
たとえ美味しくないとはいえ、れっきとしたアルコール含有品なので
取り扱いには注意しないとですね…!
宝酒造さんから出ている「料理用の清酒」なんかは、
酒税法上「清酒」の扱いになるので、年齢確認が必要な商品ですね。
これは、清酒であり酒税がかかりますで、当然お値段は上がりますが
うまみ成分を残しつつ、塩分を添加していない、清酒と料理酒の
いいとこどりをしたような商品ですね!なるほど試してみたい!
余談ですが、料理用のパックに入った赤ワイン・白ワインも
不可飲処置として塩を添加していたりするみたいです。
たとえば上記の商品は、食塩の添加により、「酒類」の分類からは外れています。
でも、ワインに関して言えば、調味料として使う場面が
料理酒ほど多くもないように思いますので、成人されている方が
ワイン片手にワイン煮を仕込む(飲用ワインで調理もしちゃう)
シーンイメージの方が強いかも。